戦略策定支援から実行の伴走まで、スノードームのマーケティング支援プロセスを解説します

2025.03.24

最終更新日:

2025/3/24

共有する

スノードームでは、戦略策定支援から実行の伴走まで行う伴走型マーケティング支援を提供しています。

このような無形のサービスのため、スノードームにどんなふうに伴走してもらえるかは、なかなか伝わりづらいのではないかと思います。

そこで、「初回のヒアリングから実行まで、どんな支援になるのか」をより想像していただけるように、架空のA社を題材に、スノードームの「伴走型マーケティング支援」をステップごとにご紹介します。

<A社について> ※架空の企業です

・A社はtoC向けのサービスを提供している企業です。
・戦略から戦術まで一貫させるなど、本格的にはマーケティングに取り組めていない状態です。
・社内にSEOやYouTube運用など、部分的な知識や経験をもつメンバーはいるものの、マーケティングの全体像を把握し、推進できる専門家がいない状態です。

そんなA社の部門長であるOさまから、ご相談をいただきました。

Oさま自身も、マーケティング戦略の策定から実行までを一貫して行った経験がなく、どこから手をつけるべきか悩んでいました。マーケティングに対する解像度を上げるためにも、プロの視点で寄り添いながら並走してくれるパートナーを探していたそうです。

STEP1:ヒアリングとご提案

ご相談を受け、まず最初に、Oさまとスノードームでオンラインミーティングを実施。

最初に行うのは、「いま何が分からないのか」や「どこに向かおうとしているのか」を徹底的にヒアリングするところです。

A社の事情を深く聞くと、
「プロモーション担当チームがあって、SEOやYouTubeをちょっと知っていたり、ウェブサイトの更新ができたりする人はいるものの、マーケティング施策の全体設計やブランド設計はまったく手つかず」
という状況でした。

A社はマーケティングにおいて、機能や技術的を訴求しています。

しかし、技術者視点で伝えるばかりで「ユーザーにとってのメリット」が伝わるような発信にはなっていませんでした。プロモーションの仕組みも整っておらず、認知度にも伸びしろがあるように感じられました。

Oさまへのヒアリングから分かってきたのは、


「中長期的にはどういうターゲットを狙えばいいか」
「直近だと、どこをコアターゲットとすべきか」


といったマーケティングの基本中の基本が、すっぽり抜け落ちていたということ。
だから手探り状態になってしまうんですよね。

ヒアリング後、1~2週間ほどかけて提案内容をまとめていきます。

「なるほど、御社はここが強みで、こういう価値を提供しているけど、それが伝わってないんですね」といった整理を、まず提案段階で行います。

社内資料や決算情報、サービスの詳細、競合他社の動きなどを一通り調べて、そこから
「ああ、ここが課題のポイントだな」や
「この辺りを起点に少しずつ手を打っていくのが合理的じゃないか」
という大まかな戦略と工程を提案書にまとめていきます。

A社が目指すのは、利用者の増加です。
実現に向けたロードマップをお送りしました。

====

1. 現状分析とブランド設計
・徹底した調査・分析によって、A社のサービスの強みや差別化要素を洗い出します。
・ユーザー視点での価値を整理することで、ブランドの方向性とターゲットを明確にし、戦略に反映します。

2. 戦略の優先順位づけ
・優先的に取り組むべき施策や、同時並行で検討すべき施策を分類します。
・Webサイトのコンテンツ改善やSNSでの情報発信など、A社のリソースと目標を照らし合わせて、優先度を設定します。

3. 実行段階での伴走支援
・実際のプロモーション施策や情報発信において、スノードームがアドバイスや方向修正を行い、A社とともに施策の実行体制を整えていきます。

====


STEP2:契約締結

お送りした提案書にご要望も反映し、提案内容に同意をいただきました。
契約締結を経て、プロジェクト設計に入ります。

STEP3:プロジェクト設計

このフェーズでは、提案書で示した大まかな方向性を具体化します。

やるべきタスクを洗い出し、誰がいつまでに何をやるのかを一覧にしたプロジェクト工程表(WBS)に落とし込んでいきます。

たとえば、ターゲット選定という項目では、
・アンケート調査やユーザーインタビュー
・競合・市場の情報整理などを
・「誰が」「どんな順序」で「いつ」実施するか。
・そのうえで分析結果をもとに次の施策に移るのは何月頃か、
といった形で明確化していきます。

同時に、作業ごとに開始日・終了日・スノードームとクライアントのどちらが主導するかを明確にします。

この工程表を作ると、「今、自分たちはどこに向かっていて、何をすればいいのか」が一目で分かり、社内の担当者が個々に“どの時期に何を準備すべきか”が明確になるので、プロジェクトが動かしやすくなります。

もちろん、スケジュールは想定通りにはいかないことも多いですが、あらかじめ計画を描くことで次善策も立てやすくなります。(一度完成した後も、新たに得られたインプットや状況に合わせて見直すこともあります。)

A社の場合は、最初の2ヵ月で消費者理解の徹底と価値提案の磨き込みを行い、戦略や戦術を策定します。そこからデジタルや紙媒体を中心に、戦術を実行していく流れにしました。

STEP4:戦略策定

プロジェクト設計がある程度固まったら、マーケティング戦略を具体的に詰めていきます。

要するに目的達成のために限られたリソースのもと、「どうやったら利用者が増えるか(利用者が増えて売上が伸びるか)」という問いに向き合います。

「いったいお客様はどのようにして、このサービスのカテゴリーを選ぶのか」
「既存のユーザーは、どのような理由でA社のサービスを選んだのか」
などを明らかにするために、様々な角度から情報を集めていきます。

A社へのご支援では、市場におけるA社のツールの現状を把握するために、各種調査を行いました。


認知率・利用経験・代替品などについてのアンケート調査のほか、ヘビーユーザーや未利用者へのインタビュー調査、販売店へのヒアリングなどを行い、有望なターゲット選定と価値提案のための情報を集めていきます。

ヘビーユーザーへのインタビューでは、
「どんな場面で使っているのか」
「使い始めたきっかけは何か」
「他のサービスと比べてどう感じているか」など、実際の利用体験を詳しく聞きました。

インタビューを通じて、A社のサービスを利用している方々の特徴や、選ばれている理由が見えてきました。

他にも、
・競合と比べたとき、どんな点が圧倒的に強みなのか? 
 あるいは、ユーザーはどんな時に本当にうれしいと感じるのか? 
・同一カテゴリ以外の競合には何があるか?(例:現状維持など) 

なども組み合わせて、「需要」や「強み」や「価値」を徹底的に洗い出しました。

価値設計においては、ただ機能を並べるではなく、「それによってお客様が、どんな気持ちの変化やメリットを得られるのか」を探りました。

機能だけをアピールしてもピンと来ない人が多いので、「こういうシーンでこう役立つから、こんなふうに助かるんだよ」というストーリーを見つけて、言語化していきました。

競合分析では、直接的な競合だけでなく、代替サービスまで広く視野に入れます。

調査で見えてきた「今のままで十分」という声を踏まえると、大手企業が提供するサービスはもちろん、無料で使えるものや、「現状維持」という選択肢も重要な競合として捉える必要がありました。

このような情報を踏まえて、注力するターゲットの選定と価値提案(WHO/WHAT)を定めていきます。

A社の強みを活かせる市場を見極めつつも、過度な絞り込みは避けました。
ターゲットを狭く設定しすぎてしまうと、かえってビジネスの成長を制限してしまう可能性があるからです。

また、Oさんが思い描いていたターゲット像や戦略・戦術の多くが、データや調査結果によって裏付けられたり、新たな気づきも多くありました。結果として、より自信を持って戦術を実行できるようになりました。

STEP5:戦術提案

戦略の「WHO(誰に)」「WHAT(何を)」が定まったら、
次に「HOW(どうやって)」、つまり戦術レベルの提案に進みます。

何もかも一度にやるのは無理なので、優先順位をつけて様々な打ち手を検討していきます。

・ターゲットとする層がよく利用するメディアは何か
・どのようなコミュニケーション手法が効果的か
・限られた予算でどの施策を優先すべきか
などを整理します。

とるべき戦術は企業規模や予算、社内リソースによって変わります。
また、現在のプロジェクトチームでは足りない知見があれば私たちがパートナーを探してくることもあります。最終的には「必要なものは全部揃える」という形にします。

A社の場合は、
「まずは受け皿となるウェブサイトを整備しましょう」
「次にSNSやYouTubeでの発信を強化しましょう」
といった具合に段階を分けて実行していくことにしました。

広告やSNSなどを通じてA社のサービスに興味を持った方が、Webサイトを訪れた時に
「自分にとってどんな価値があるのか」がしっかりと伝わる状態にしておくべきだと考えたためです。

そこで、技術的な説明が中心だったWebサイトや受け皿の接点を、先ほどの戦略で見えてきた「クライアントにとっての価値」を軸に訴求する内容にアップデートしていきます。

続いて、比較的早めに効果が見込める顕在層向けの施策を検討しました。

サービスに関心をもった方へのリターゲティング広告や、既存ユーザーへのプッシュ通知などを実施します。これらはデジタル施策が中心となるため、効果測定やABテストも行いやすく、PDCAを回しながら改善を重ねることができます。

それらが落ち着いた段階で、より幅広い認知獲得に向けた施策も行います。

自社で運営するWebサイトやSNSアカウントなどの「オウンドメディア」
広告などの「ペイドメディア」、
SNSでのクチコミなど、第三者による情報発信である「アーンドメディア」
をバランスよく組み合わせることで、効果的なコミュニケーションを目指します。

SEOやコンテンツマーケティングなどスノードームの強みを活かした施策はもちろん、動画マーケティングやアプリマーケティングなど、それぞれの分野に特化したパートナーと協力することで、A社にとって最適な実行体制を整えました。


STEP6:戦術の実行支援&内製化支援

ここからは、提案した施策を実際に実行していくフェーズです

戦略や戦術を提案して「はい終わり」とせず、スノードームがプロジェクトの進行を伴走し続ける点も「伴走型マーケティング支援」の特徴です。

社内リソースが限られている場合には、コンテンツ制作なども代行し、ともに汗をかいて実行支援します。絵に描いた餅にならないよう、実行力の高い組織づくりに向けた仕組みづくりも並行して行います。

たとえばA社のご支援では、私たちがNotionでカンバン方式のタスク管理の仕組みを作り、KPIモニタリングのためのダッシュボードを作り、日々のチャットでのコミュニケーションの他、定例会を開きながら「何がどこまで進んでいて、どの施策が遅れているか」「どんな数字が出ているか」を全員が共有できるようにします。

毎週の定例会で「先週から進捗ありません」とは言いづらいですよね。
だから自然と皆が真面目に手を動かすようになる。会議体をきちんと設計するだけで、行動が変わるんです。

また、定例会議のアジェンダをきちんと設計するこで、重要な数字を全員で確認したり、進捗を確認するなど、「先週よりも進捗を作ろう」「定例で報告できるようにしよう」という意識付けもできます。

KPIや各指標のモニタリングについては、Looker Studioを用いてダッシュボードを構築し、「複雑なGA4をあちこちクリックしなくても、チームの誰でも一目で主要KPIが見られる仕組み」を作りました。

そうすると「あれ、今週ちょっと数字が落ちてるぞ?」「意外とここは伸びてるな」というのが、すぐ分かります。

データ共有の仕組みを整えることで、同じ目標に向かって動きやすくなりますし、部門ごとに数字の解釈が違ったり、そもそも数字を見ていなかったりするようなことも減らせます。

施策の実施後は振り返りを行い、PDCAを回すことを徹底します。

想定と違った結果が出た場合も、そこから学びを得て改善策を導き出す流れを大切にしています。新しい施策を検討する際は、最初にスノードームからお手本となる企画を示し、その後クライアントが主体的に運用できるような体制作りも行います。

体制強化の一環として、クライアントの社員さま向けの勉強会や研修も行います。

たとえば
「アンケート設計はこうする」
「競合分析も踏まえた価値設計はこう考える」
といった講座を用意したり、関係者間で本を読んでディスカッションする“読書会”を行ったりします。

そうやって、最終的には社内でマーケティングを実行できるようになるところまでサポートします。私たちは「伴走型」と呼んでいますが、単にご助言するだけではなく、チームそのものを育てて、仕組みを作って、自走していただくようにサポートしています。

どんなに優れた戦略や戦術も、実行されなければ成果には結びつきません。

クライアントがプロジェクトを進めやすいよう、日々の進行管理や人材育成にも寄り添いながら伴走していきます。

*  *  *

以上が、A社を例にした「伴走型マーケティング支援」の紹介です。

最初のヒアリングと提案で大まかな方向性を整え、プロジェクト設計(WBSの作成など)で具体的なタスクと担当・スケジュールを割り出し、戦略策定で「誰に何をどう伝えるか」を決める。

そして、戦術レベルの優先順位や具体的なやり方を提案しつつ、実行に落とし込み、PDCAを回す過程まで伴走していく。
ときには研修会や勉強会も開いて、最終的にはお客様自身が自走できる体制を整える――。

「今まで足元の施策しかやってこなかった」
「目標や戦略は作ったけど、結局何をすればいいか迷って動きが止まっている」
という企業には、こうした伴走型アプローチがフィットするでしょう。

私自身、「戦略を提案して終わり」ではなくて、「実行フェーズの大変さを理解し、現場で一緒に手を動かす支援」が一番大事だと感じています。

だからこそ、いわゆるコンサルだけではなく、PM的な立場でプロジェクトをハンドリングしたり、技術的な知見が必要な部分は私たちのネットワークを活かして専門家とチームを組んだりしています。

「本腰を入れてマーケティングを強化したい」
「ただ知識を得るだけじゃなく、一緒に走りながら成果を出してほしい」
という方に向けて、支援イメージの参考になればと思いまとめてみました。

何かお困りごとやサービスに関心がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

経営層や事業責任者のための「伴走型マーケティング支援」

共有する